淡路島の美術館・博物館

アート山大石可久也美術館

2023年10月19日

アート山大石可久也美術館は、淡路島東海岸の小高い丘の上にある美術館です。洋画家大石可久也氏と鉦子画伯、ボランティアの協力で創り上げた手作りのアート空間です。施設内は自然と調和したさまざまなアート作品が展示され、定期的なイベントも開催されています。

「創るよろこびは、生きるよろこび 感動と永遠なるものえの憧れをこめて」という大石可久也画伯のメッセージをもとに、訪れる人々の創造性をくすぐる感動のつまった淡路島の美術館です。

この記事ではアート山大石可久也美術館を実際に訪れて感じた魅力とともに美術館内の様子をお伝えします。

大石可久也氏について

大石可久也氏は、1924年淡路島生まれの画家で、自然と人間の関わりをテーマに海を情熱的に描き続けました。彼の作品は、緻密なディテールと鮮やかな色彩が特徴で、淡路島の自然や文化を讃えています。75歳で「アート山大石可久也美術館」を設立し、自らの作品や彫刻を展示。建築家の安藤忠雄氏との関係も深く、安藤氏は大石氏の作品を高く評価し、共同プロジェクトも行いました。大石氏のアートは、環境への敬意を表し、観る者に感動を与え、今もなお人々を魅了しています。(参照:神戸新聞NEXT

大阪湾を眺める絶景の展望「木陰のテラス」

アート山大石可久也美術館の展望

アート山大石可久也美術館に入ると大阪湾を眼下に見下ろす絶景の木陰のテラスが目に付きます。この日の天気は曇のため、あいにく絶景の展望とはなりませんでしたが開放感があり、まるで絵画のような美しい風景を眺めることができました。

カフェも併設しているのでドリンクを注文してゆっくり腰をかけるのもいいですね。

自然と調和した癒やしの空間「遊歩道」

アート山大石可久也美術館の遊歩道入口

大きな手のオブジェを見ながら通路を進むとアート山大石可久也美術館の受付があります。自然と調和した素敵なアートが点在しているこの通路はアート山大石可久也美術館の遊歩道の一部です。

アート山大石可久也美術館のメインギャラリー受付

アート山大石可久也美術館のメインギャラリー1階の受付入り口の様子です。大阪湾の背景に石を積み上げて作られた階段やゲートが素敵です。

メインギャラリーの受付で入場料を支払うと施設を案内してくれます。メインギャラリー2階やこの後紹介するイーストギャラリーは撮影禁止と案内を受けました。

アート山大石可久也美術館のメインギャラリー受付

遊歩道はアート山大石可久也美術館のメインギャラリーの下に続きます。

至る所に思わず写真を撮りたくなるオブジェがあるのでアート山大石可久也美術館に訪れる際は時間に余裕をもって訪れることをおすすめします。

アート山大石可久也美術館のオブジェ

2005年に完成したアート山大石可久也美術館は200名のボランティアの協力で創り上げたそうです。ひとつひとつのオブジェにいろいろな思いが込められていることを感じられずにはいられません。

白い帆船のような「メインギャラリー」

アート山大石可久也美術館のメインギャラリー

訪れたのは夏の終わりで木々が生い茂り、少し分かりづらいですがこの白い建物がアート山大石可久也美術館のメインギャラリーです。

メインギャラリー1階は展示室とカフェがあり、2階の展示室には大石可久也画伯の絵画やオブジェ作品が展示されています。2階の展示室は撮影禁止のため今回は1階の展示室の様子をお届けします。

アート山大石可久也美術館のメインギャラリー1階

こちらはメインギャラリー1階の展示室です。この日は大石可久也画伯の門下生が作品を持ち寄る「ゆかいな仲間たち展」が開催されていました。

アート山大石可久也美術館のイベント展示

絵画や造形65点が展示され、大石可久也画伯が2018年(94歳)で亡くなられた後も毎年続いている作品展とのことでした。

最初に完成した小展示室「イーストギャラリー」

アート山大石可久也美術館のイーストギャラリー

1999年にアート山大石可久也美術館の建築がスタートし、最初に完成したのがイーストギャラリーとのことです。

現在は、大石鉦子画伯の作品展示室になっています。この日は貝殻をモチーフにしたアート作品が展示されていました。イーストギャラリーも撮影禁止です。ぜひ実際に訪れてご覧ください。

楽しいオブジェと木漏れ日の「アートトイレ」

アート山大石可久也美術館のアートトイレ

アートトイレはアート山大石可久也美術館のイーストギャラリー横にあります。トイレの中を撮影することは少ないのですがかわいく楽しいオブジェが飾られており思わず写真を撮りました。

この日は陽の光が入りませんでしたが木漏れ日が入るとトイレも素敵な空間になるのだろうと想像します。

その他のアート「美の女神の塔・縄文小屋・木舟」

アート山大石可久也美術館の美の女神の塔・縄文小屋・木舟

アート山大石可久也美術館には他にもさまざまなオブジェがあります。

幸せを呼ぶ船と言われている「木舟」は多くの人のサインで賑わっています。小高い丘に船があるのは不思議だなと思っていたのですが、「山に登った舟」というストーリーがあったようです。写真では左側中央の奥に隠れてしまっています。

木舟を置く場所を削った時の土と伐採した木を使い作った「縄文小屋」。現代人が原始小屋をつくる遊び心と余った素材を使いつくる発想が面白いですね。写真では中央左にあります。

「美の女神の塔」はレンガや石を積み上げてつくった高さ5.5mの塔です。施設内には石やレンガを積み上げたオブジェが多いイメージがありました。もしかしたら多くの人と共に積み上げる工程になにかメッセージが込められているのかもしれません。

アート山大石可久也美術館の周辺施設

観光スポット

  • 淡路夢舞台
  • あわじグリーン館
  • 国営明石海峡公園

グルメスポット

  • waSTEP AWAJISHIMA

アート山大石可久也美術館の概要

名称アート山大石可久也美術館
住所兵庫県淡路市楠本2159
電話0799-74-5565
公式サイトhttps://www.eonet.ne.jp/~artyama/
営業時間10:00〜17:00
定休日月・火曜日(休日の場合は開館)、冬季休館日
入場料大人800円、団体700円、学生600円、障害者400円(障害者手帳お持ちの方)、中学生以下無料
駐車場10台(満車の場合は、夢舞台駐車場[有料]を)
駐車料金無料
アクセス車:淡路ICから国道28号線を南へ約5分
公共交通:淡路夢舞台前バス停から徒歩13分

-淡路島の美術館・博物館
-,