オノコロ島の伝説が生きる沼島は、日本神話における国生みの地とされ、淡路島内外で複数の候補地がある中で最も有力と言われています。
沼島には、おのころ神社や弁財天神社、神宮寺、沼島八幡神社など多くの神社仏閣が点在しており、春祭りや鱧供養祭、盆踊りなどの地域の祭りが賑わっています。
さらに、島を一周する奇岩クルーズや海水浴、新鮮な海鮮料理も楽しめる観光地です。この伝統豊かな島を、ぜひ一度訪れてみてはいかがでしょうか。
沼島の観光ポイント
沼島の主な観光ポイントは以下の3つです。
- 上立神岩・おのころ神社(国生み神話:オノコロ島)
- 沼島海水浴場
- 沼島おのころクルーズ
上立神岩・おのころ神社(国生み神話:オノコロ島)
沼島のシンボルといえば、高さ約30mの矛先のような形をした「上立神岩」です。国生み神話に登場する「天の御柱」ともいわれています。上立神岩の中央部には、ハート型にくぼみがあります。このくぼみは、夫婦円満・恋愛成就のシンボルとしても人気です。
おのころ神社は、国生み神話に登場する「おのころ島」の伝承地として知られています。小高い山の上にある神社には、天地創造の神であるイザナギ、イザナミの二神を祀っており、この山全体が「おのころさん」と呼ばれる神体山となっています。
沼島海水浴場
周囲10kmの離島に位置し、自然豊かな環境の中で、のんびりと海水浴を楽しむことができます。海水浴場は、砂浜が広がり、透明度の高い海が特徴です。
2023年の夏は開設が中止されていました。随時最新情報は更新していきます。
遊泳期間 | 2023年は開設中止 |
設備一覧 | シャワー:1箇所(無料)、更衣室:1箇所(無料)、トイレ:1箇所、海の家:なし |
禁止事項 | 花火・バーベキュー・マリンスポーツ・キャンプ |
沼島おのころクルーズ
おのころクルーズは沼島水軍の歴史と伝統を守る漁師たちが、自らの漁船で沼島を一周する「沼島おのころクルーズ」を運航しています。このクルーズでは、海からしか見ることのできない沼島の奇岩の表情を、間近で楽しむことができます。
料金:大人3,000円、小学生1,500円、小学生未満無料
時間:所要時間50分(営業時間9:00〜17:00、ほぼ無休)
※運行には最低7,000円が必要です。
申し込み:https://onoyamasuisan.blogspot.com/p/blog-page_18.html
沼島の観光スポット
その他の沼島の観光スポットは以下のとおりです。
沼島八幡神社
八幡神社は、豊漁の神様を祀る神社です。海上安全と豊漁を祈るだんじり祭りが有名で多くの観光客が訪れます。裏山の森は、八幡さんの森と呼ばれ、手つかずの自然が残されています。樹齢約200年のスダジイやタブノキが生い茂り、豊かな自然を満喫できます。
弁財天神社
弁財天神社は、海上安全、戦の武神、守護神として信仰されています。沼島の弁天は琵琶を持たず、左右8本の腕があり、その手には弓、刀、斧、羂索、箭、三鈷戟、独鈷杵、輪を執り、一足をあげて波濤の台座に座っています。ご開帳は100年に一度です。
神宮寺
真言宗の寺院である萬福寺は、元慶4年(880年)に創建されたと伝えられています。梶原氏の菩提寺であり、厨子や紺紙金泥経、曼荼羅などの数々の宝物は、梶原氏の寄進とされています。また、境内には司馬遼太郎氏の小説の一節が刻まれた石碑があります。
山ノ大神社
漁業者が「海上安全」「四季豊漁」を祈願する朱色の小さな鳥居が参道に並んでいます。毎年成人の日には餅を投げる行事が行われ、かつては娯楽が少なかったため、近くの山で運動会が開催され、人々が集まって楽しんでいました。
梶原五輪塔(梶原景時の墓)
松香石でできた塔が立っています。この塔は、梶原景時の墓と伝えられており、鎌倉初期のものとみられています。松香石とは、凝灰岩の一種で、松香のような光沢があることからその名がつけられました。
沼島(神宮寺)庭園
江戸時代初期の万治年間(1658~1661)に造られたとされる沼島(神宮寺)庭園は八幡神社から連なる裏山の急斜面の丘陵を利用して構成された築山式枯山水庭園です。沼島特有の結晶片岩を「人」字形に組み合わせて多用する技法が迫力のある印象を与えます。
八角井戸
沼島庭園の入り口にある八角井戸は、沼島では井戸のことを「川」と呼ぶことから、「王川」と呼ばれています。「王川」は、地下水が豊富な沼島で、古くから多くの人々に利用されてきました。現在も枯れることなく、きれいな地下水が湧き出ています。
沼島のレストラン・宿泊施設
漁師の店 あさやま
あさやまは、漁師さんが営むお店です。沼島の海の幸を、新鮮な状態で堪能できると評判です。
夏は、脂ののったハモ料理が人気です。ハモの刺身や焼き魚、煮魚など、さまざまな料理を味わうことができます。冬と春は、タイ料理やカニ料理、お鍋など、旬の海の幸を味わうことができます。タイの海老やカニなどの高級食材を使った料理も人気です。
お店には、3部屋の宿泊施設があり、最大15名まで宿泊することができます。
ホームページ:-
電話番号:0799-57-0920
住所:兵庫県南あわじ市沼島206
料理旅館 木村屋
木村屋は、四季折々の海鮮料理が楽しめる料理旅館です。
夏のシーズン中には、多くの方が脂ののった鱧料理を楽しみに訪れます。鱧の刺身や焼き魚、煮魚など、さまざまな料理を堪能できます。
食事のみだけでなく宿泊も可能です。
ホームページ:http://www.nushima-kimuraya.com/index.html
電話番号:0799-57-0010
住所:兵庫県南あわじ市沼島899
民宿・割烹 しらさき
しらさきは、民宿を併設したお食事処です。
夏のシーズンには、脂ののった鱧すきをメインとしたコース料理が人気です。鱧の骨切りやだし汁にもこだわり、ふわふわの身と濃厚な味わいが楽しめます。また、新鮮な旬の地魚料理も充実しています。
沼島は豊かな海に囲まれているため、鯛やヒラメ、マグロなどの高級魚も堪能できます。
食事のみだけでなく宿泊も可能です。
ホームページ:http://www17.plala.or.jp/shirasaki/
電話番号:0799-57-0443
住所:兵庫県南あわじ市沼島824
海鮮 漁師料理 水軍
沼島の海鮮漁師料理 水軍は、底曳き網漁師さんが経営する海鮮料理店です。カウンターと座敷があり、最大30人程度が入ることができます。その日に獲れた魚を中心に料理を提供しています。屋上からは島の夕日も楽しむことができます。
ホームページ:https://www.nushima-suigun.com/
電話番号:0799-57-0338
住所:兵庫県南あわじ市沼島2402
沼島のイベント
主までは主に5つの祭りが毎年開催されています。
1月6日:山ノ神祭り
旧暦3月3日:平バエ祭り
5月3・4日:沼島八幡神社 春祭り
5月頃:鱧供養祭
8月13〜17日:盆踊り
沼島八幡神社 春祭り
沼島八幡神社で、毎年5月3日・4日に開催される春祭りは、沼島水軍を彷彿とさせる勇壮な祭りです。
祭りのハイライトは、大漁祈願のだんじり唄を歌いながら曳く「曳きだんじり」と、担ぐ「かきだんじり」です。曳きだんじりは、しぶきを上げながら一気に海へと滑り込む姿は圧巻です。かきだんじりは、軽快なリズムで練り歩き、観客を魅了します。
また、高々と掲げられる神輿も見どころです。担ぎ手たちの力強い掛け声とともに、練り歩きます。
鱧供養祭
毎年5月頃に「鱧供養祭」が行われます。この祭りは、沼島の鱧漁のシーズンの到来を祝うとともに、鱧の恵みに感謝し、豊漁と商いの繁盛を祈願するものです。
祭りの当日は、沼島の西光寺で鱧の供養が行われます。その後、関係者らは船上から鱧を海に投げ入れ、シーズン中の豊漁を祈願します。
沼島周辺は海底に泥や砂が多く、鱧の生育に適した環境です。夏のシーズンには沼島の鱧料理を楽しむ観光客が訪れます。
沼島の鱧は、皮が薄くて身が軟らかく、脂が乗っているのが特徴です。特に、梅雨時期の6月から7月頃は、脂が乗り切って最も美味しいとされています。
盆踊り
毎年8月13日から17日にかけて行われる盆踊り。沼島独特の盆踊歌「兵庫口説き」に合わせて、浴衣姿や花笠をかぶった踊り手が踊りあかします。
「兵庫口説き」は、浄瑠璃や歌舞伎から題材をとった、沼島の伝統的な盆踊歌です。傘をさした音頭取りが歌う「兵庫口説き」に合わせて、踊り手たちは、くるくると回りながら踊ります。
盆踊りは、午後9時頃から深夜まで続き、8月13日から毎晩5日間にわたって、島内5つの区が日替わりで、その区内の広場などで開催されます。
山ノ神さん
毎年1月6日に開催される「山の神祭り」は、沼島水軍の守り神である山の神を祀る祭りです。
祭りの当日は、島民や観光客が集まり、神社に赤い魚や赤飯、油揚げなどをお供えし、大漁と海上安全を祈願します。その後、神輿やだんじりが町内を練り歩き、最後に餅まきが行われます。
餅まきでは、紅白の餅が飛び交い、なかでも人の顔よりも一回りも二回りも大きな「てんもち」と呼ばれる2つしか用意されない餅を、みんなが狙います。この「てんもち」を手にした人は、福男・福女とされます。
前日には、山の神組という世話人会が餅つきを行い、祭りに使用する餅をつくります。
平バエ祭り
沼島では、毎年旧暦の3月3日に「平バエ祭り」が行われます。この祭りは、沼島の岩礁「平バエ」を漁船で3回まわり、海上安全と大漁を祈願するものです。
昔は、神主や住職とともに平バエに上り、祝詞とお経をあげて祈願していました。また、漁師たちは、お参りの後、その場で御神酒をいただいて豊漁を願いました。
現在では、各区ごとの代表船にその区の大漁旗を集めて飾り立て、勇壮なパレードをして平バエへと向かいます。そして、船上にて御神酒をあげ、お参りをします。
沼島へのアクセス方法
沼島へは淡路島の灘・土生港(なだ・はぶこう)にある沼島汽船のりばから船(所要時間約10分)で行くことができます。
車以外で沼島汽船がある灘・土生港へ向かう場合は、タクシーがおすすめです。バスを希望の方は淡路島バス検索「バスモ」で出発地「バス停」 → 到着地「土生港」で検索してください。
沼島汽船の時刻表
沼島汽船は毎日運行しています。
灘線(往) | 灘線(復) | ||||
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便名 | 沼島発 | 土生着 | 便名 | 土生発 | 沼島着 |
1 | 6時20分 | 6時30分 | 1 | 7時00分 | 7時10分 |
2 | 7時25分 | 7時35分 | 2 | 7時50分 | 8時00分 |
3 | 8時30分 | 8時40分 | 3 | 9時00分 | 9時10分 |
4 | 9時50分 | 10時00分 | 4 | 10時30分 | 10時40分 |
5 | 11時20分 | 11時30分 | 5 | 11時55分 | 12時05分 |
6 | 13時20分 | 13時30分 | 6 | 13時50分 | 14時00分 |
7 | 14時40分 | 14時50分 | 7 | 15時10分 | 15時20分 |
8 | 15時50分 | 16時00分 | 8 | 16時30分 | 16時40分 |
9 | 17時40分 | 17時50分 | 9 | 18時05分 | 18時15分 |
10 | 18時30分 | 18時40分 | 10 | 19時00分 | 19時10分 |
沼島汽船の運賃表
大人 | 小人 | 手荷物 | ||
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灘線 (沼島↔土生) | 片道 | 480円 | 240円 | 280円 |
往復 | 920円 | 460円 |
沼島汽船の駐車場
沼島汽船のりばの横に駐車場があります。駐車料金は、30分以内は無料、500円/24時間で利用できます。
沼島汽船の問い合わせ
沼島汽船株式会社
本社:0799-57-0008
土生営業所:0799:56:0644
沼島の基本情報
名称 | 沼島 |
住所 | 兵庫県南あわじ市沼島 |
電話 | 0799-57-0001 |
公式サイト | https://nushima-yoshijin.jp/ |
営業時間 | - |
定休日 | - |
入場料 | - |
駐車場 | 50台 |
駐車料金 | 500円/24時間 |
アクセス | 船:土生港とり沼島汽船約10分沼島港下船すぐ |