淡路島の美術館・博物館

淡路市北淡歴史民俗資料館

2023年10月29日

淡路市北淡歴史民俗資料館は淡路島北西部にある港町、旧北淡町(現淡路市)の歴史や文化財を中心に淡路島の歴史と文化が学べる資料館です。

船だんじりや布団だんじり、古代人が使っていたイイダコ壺や石器、地元出身で江戸時代後期に活躍した国学者「鈴木重胤(しげたね)」の記録のほか、昭和前期まで漁師が着ていた刺し子の「ドンザ」など地域の歴史文化を体験できます。

この記事では、淡路市北淡歴史民俗資料館を実際に訪れて感じた魅力とともに観光のポイントをお伝えします。

淡路市北淡歴史民俗資料館の観光ポイント

淡路市北淡歴史民俗資料館の観光ポイントは以下の2つです。

  • 船だんじり、布団だんじり
  • 刺し子のドンザ

だんじりとは、祭礼の際に引いて練り歩く屋台で関西地域特有の呼称です。観光客に有名な祇園祭の山鉾も同じで、関東では山車といいます。

淡路島で一般的な布団だんじりと船だんじりの様子や歴史について詳しく紹介されています。特にだんじりの豪華な装飾品の展示は、祭りの時期に訪れて実物を見学できない観光客にとって貴重な体験となるでしょう。

刺し子とは、手芸の一分野で、布地に糸で幾何学模様等の図柄を刺繡して縫い込むことをいいます。ドンザは淡路島では主に漁師が防寒着として着用されたと言われるコートです。

実はこの刺し子のドンザは「抽象芸術作品」としてアメリカの展覧会に展示されたり、本が出版されたり、ドンザをテーマに地域イベントが開催されたりと注目され始めています。淡路市北淡歴史民俗資料館は、そんな貴重な刺し子のドンザが21着も保存されている貴重な資料館でもあります。

淡路市北淡歴史民俗資料館の展示品

淡路市北淡歴史民俗資料館には以下の歴史文化資料が展示されています。

  • 船だんじり、布団だんじり
  • 古代人のイイダコ壺
  • 縄文時代早期以降の土器「育波堂の前遺跡」
  • 江戸時代後期の国学者「鈴木重胤」の記録
  • 船内に魚を入れ生きたまま運ぶ生船(出買船)の模型
  • 淡路市野島の改定で採取されたゾウの化石
  • 明治〜昭和のカメラとフィルム約110点
  • 第65第衆議院議長「原健三郎」氏の旧家

淡路市北淡歴史民俗資料館では、民俗資料を大切に保存し伝承することが役目だと考えられているようです。展示資料から各時代の淡路島の生活を垣間見ることができ、旅行者の淡路島への理解が深まる貴重な資料館です。

淡路市北淡歴史民俗資料館の概要

名称淡路市北淡歴史民俗資料館
住所兵庫県淡路市浅野南240
電話0799-70-4135
公式サイトhttps://www.city.awaji.lg.jp/soshiki/shakai/2005030092.html
営業時間9:00~17:00
定休日月曜日(祝日の場合は翌日)・年末年始(12月28日~1月3日)
入場料大人:310円・小人150円
駐車場あり
駐車料金無料
アクセス公共交通:浅野バス停下車、徒歩約3分。
車:北路ICから車で7分。

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