野島断層保存館は、1995年1月17日5時46分に発生した兵庫県南部地震(阪神・淡路大震災)の震源である野島断層を保存した博物館です。
地震のメカニズムを研究する場所だけでなく、震災から得た教訓と、未来への警鐘を鳴らす目的で設立されました。
日本を代表する自然現象「地震」と「断層活動」を理解する格好の場として、1998年に国の天然記念物に指定されています。
この記事では野島断層保存館を実際に訪れて感じた魅力とともに観光のポイントをお伝えします。
野島断層とは?
野島断層保存館の観光ポイント
野島断層保存館の観光ポイントは以下の3つです。
- 断層の実物展示
- 震災体験コーナー
- 震災の記録展示
野島断層保存館には震災で生じた野島断層の一部がそのまま保存されており、訪問者は地震による地形の変化を間近で見ることができます。特に、断層保存ゾーンでは、発生当時の断層がそのまま保存され、地割れや横ずれなどの地形の変化をそのままの形で見学できます。
また、大震災の揺れを模擬体験できるコーナーがあり訪問者は実際の地震の恐ろしさを体感し、防災意識を高めることができます。
震災当時の様子を伝える多くの展示物があります。メモリアルハウスでは、震災直後の家屋の内部が再現され、訪問者は震災の影響をリアルに感じることができます。
野島断層保存館で体験できること
野島断層保存館にはエントランスホール、断層保存ゾーン、メモリアルハウス、震災体験館、神戸の壁があります。以下に各施設を紹介します。
エントランスホール
野島断層保存館に入るとまず目にするのが神戸市灘区の国道43号線に落下したトラックの様子。高速道路が崩壊した様子が忠実に再現されています。
断層保存ゾーン
入場料を払い、展示物を見ながら進むと断層保存ゾーンがあります。この日は断層の案内をする係の方がいて丁寧に野島断層の解説をしていただきました。
野島断層を見ながら進む先には断層の断面が見れるトレンチ展示があります。
神戸の壁
こちらは断層保存ゾーンの次に展示されている神戸の壁です。
神戸の壁は、第二次世界大戦の神戸大空襲(1945年2〜8月の5回)と阪神淡路大震災の地震と火災に耐えた神戸市長田区若松町の公設市場の防災壁です。野島断層とともに震災を語り継ぐ記録として保存されています。
メモリアルハウス
敷地内を断層が横切る民家を保存したメモリアルハウス。震災当時の様子が保存され、特に地震直後の台所が衝撃の大きさを物語っています。
震災体験館
最後に震災体験館があります。ここでは兵庫県南部地震の揺れを体験できる地震体験コーナーや阪神淡路大震災の記録を映像で見れる震災シアターがあります。
この日(2023年10月)は地震体験コーナーは機械故障のため体験ができませんでした。
野島断層保存館の概要
名称 | 野島断層保存館(北淡震災記念公園内) |
住所 | 兵庫県淡路市小倉177 |
電話 | 0799-82-3020 |
公式サイト | https://www.nojima-danso.co.jp/ |
営業時間 | 9:00~17:00 |
定休日 | 1月~11月は無休(12月下旬に臨時休業あり) |
入場料 | 大人730円・中高生310円・小学生260円 |
駐車場 | 乗用車200台・観光バス50台 |
駐車料金 | 無料 |
アクセス | 公共交通:北淡震災記念公園下から徒歩5分。 車:淡路ICから車で15分。北淡ICから車で10分。 |